『スパイ教室 短編集05 『焔』より愛をこめて』 竹町

スパイ教室 短編集05　『焔』より愛をこめて (富士見ファンタジア文庫)

〈スパイ教室〉シリーズ短編集の第5巻（今回も短編集といっても殆ど長編のようなものでしたが）は、世界最強のスパイ、クラウスの過去編。

そういえば当たり前だけどクラウスにも少年の頃があったんですよね、想像つかいないけど。

そんなクラウスの、〈焔〉に加入し、そして〈焔〉が崩壊するまでの姿が描かれる訳なんですが、そうか、クラウスも昔は悪童って感じだったんですね（笑）。

それが〈焔〉のメンバーに調教（違）されて、あのクラウスになったのかと思うと感慨深いものが。

特にクラウスが人にものを説明する時に一体何を言っているのか分からない例えをする事に関してのルーツが描かれる様子は可笑しかったです（笑）。

〈灯〉のメンバーとの知られざる関りも明らかになったりと、そういった裏ネタも面白かったんですが、クラウスが〈灯〉のメンバーたちと出会うのは偶然では無く必然だったんですね。

しかし、それにしてもノスタルジア計画の真の姿はまだ見えてきませんし、余計に本編での今後の展開が楽しみになりました。