2024年4月の読書メーター、まとめ。 | 固ゆで卵で行こう!

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ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。







この間のいつものお店の夜カフェ。


生ビールに、おつまみをちょこちょこと。


そして日本酒があったので頂きました。


『土てきてき』というお酒、美味しかったな🍶





さて、四月の読書記録。


4月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3380
ナイス数:306

ロング・プレイス、ロング・タイム (小学館文庫 マ 9-1)ロング・プレイス、ロング・タイム (小学館文庫 マ 9-1)感想
なるほどー、そういう事かと伏線が回収された時の気持ち良さを堪能できるタイムリープ・ミステリ。勘のいい人なら途中で気付きそうな仕掛けですが、特に息子がいる母親は主人公のジェンの気持ちがよく分かるのかも。そう、家族小説の側面が強く、愛する息子と夫との関係に悩む姿は自分に置き換えて投影できそう。SFとしては物足りないむきはあるけど、SFファンタジーとして、タイムリープ、タイムループ物が好きな人、伏線回収物のミステリが好きな人は楽しめます。ラストの描き方も良かったですね~。
読了日:04月30日 著者:ジリアン・マカリスター
フォグ 霧の色をしたオオカミフォグ 霧の色をしたオオカミ感想
19世紀末のロンドンでテムズ川で貴重品をさらう「泥ひばり」と呼ばれるストリートチルドレンのクレイ。サーカスの見世物になる絶滅したと言われている狼を見て魅了されるもその境遇に哀しみと怒りを覚え、逃がそうとする姿が描かれる児童文学。同じ泥ひばりの仲間との絆や友情や、生きるもの全てが自由であるべきとの賛歌が胸を熱くします。また、クレイを導くサルおじさんの人生訓が心に響きます。最初はクレイの事も敵視していた狼フォグが、次第に心を許すようになる姿、そして誇りと戦う意思を失わない姿が実に印象的でした。
読了日:04月29日 著者:マルタ・パラッツェージ
検察官の遺言 (ハヤカワ・ミステリ文庫)検察官の遺言 (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
殺害を自供し取り調べにも協力的だった犯人が、裁判では一転して否定。アリバイも間違いないもので、果たしてその目的は一体?!この謎だけで一気に引き込まれます。その後は過去に起きた事件の真実を明らかにし、冤罪を晴らすために命を懸けて戦う男たちの姿が明らかになっていく様は胸が熱くなります。それは一緒になって巨悪の存在に怒りを覚えるだけに余計に。正義を成すために、愛する人のために、友のために戦う社会派ミステリ、堪能です。
読了日:04月25日 著者:紫金陳
破果破果感想
65歳の女性殺し屋、爪角。凄腕の殺し屋だった彼女も心身共に老いを感じるように。そんな爪角の日常では彼女が拾った犬の無用や古い冷蔵庫が、老いと限りある時間を示唆して胸を突くものが。そしてそんな爪角に固執する若き凄腕の殺し屋トゥ。彼の目的と心の奥底にあるものはある意味思慕や恋慕のようなものなのでしょうか。老いて気付きだす殺し屋以外の生き方や我が子ほど年の離れた男性への想いもまた心の襞を引っ掻くようです。最後の死闘もスリリングで読み応えありますし、ラストの描き方も良く、表紙のイラストの意味にも納得です。
読了日:04月23日 著者:ク・ビョンモ
嵐にも負けず (創元推理文庫)嵐にも負けず (創元推理文庫)感想
〈ワニ町〉シリーズ7作目。行方不明だったシーリアの夫が突然シンフルに戻ってき、更にハリケーンが襲来し、お札が舞うわで町は大騒ぎ。そんな中で起きた事件は、フォーチュンにとって、そしてシリーズにとって大きな転機となるもの。今回はシリアスな部分も多いんですが、コメディ部分との塩梅もちょうど良く、特に便器と棺の場面など何度も声に出してしまったりも。 それにしてもフォーチュンがシンフルで経験した事で自分自身と向き合い、アイダ・ベルやガーディへの信頼や友情が描かれる場面には思わず胸も熱くなり、またウルッとくるものが!
読了日:04月16日 著者:ジャナ・デリオン
時は待ってくれない (PHP文庫)時は待ってくれない (PHP文庫)感想
文庫化されたので購入。内容はインタビューをまとめたものと歌の歌詞で構成されていて、小田さんの事をちょっと知りたいという人にはぴったり。ただその分ずっと追いかけている人には物足りないかも。とはいえ、オフコース時代からソロになってどう変わっていったのか、どう考えているのかなど、小田さんのべらんめいな口調を思い起こしながら知れ、その想いや理想に胸が熱くなるものが。最後の100年後への手紙の一文にはグッとくるものが。もはや既に誇れる国と胸をはっていえなくなっているかも知れないけど、それだけに大切な事じゃないかな
読了日:04月14日 著者:小田 和正
クリスマスカードに悪意を添えて: シェフ探偵パールの事件簿 (創元推理文庫)クリスマスカードに悪意を添えて: シェフ探偵パールの事件簿 (創元推理文庫)感想
〈シェフ探偵パール〉シリーズ2作目。街の住人たちに悪意のあるカードが送られる。果たして差出人は?!更に殺人事件まで発生し、クリスマス時期で大忙しの中、パールが調査すると怪しく見える人物が次々と。犯人については結構意外な人物でしたが、クリスマス時期だけに美味しそうな料理がいっぱい!名前だけではどんな料理か分からないので誰か食べさせて欲しいw そしてウィスタブル観光案内されているかのような描写や、中々進展しないマグワイアとの微笑ましい様子が何より印象に残りました。次作以降も楽しみ!
読了日:04月12日 著者:ジュリー・ワスマー
スパイ教室 短編集05 『焔』より愛をこめて (ファンタジア文庫)スパイ教室 短編集05 『焔』より愛をこめて (ファンタジア文庫)感想
今回の短編集(といっても殆ど長編のようなものですが)、クラウスの過去編。クラウスの過去、想像つかなかったんですが、最初の頃は悪童だったんですね。それが焔のメンバーに調教(違)されて、あのクラウスになったかと思うと感慨深いものが。灯のメンバーとの知られざる関りもあったりして、そういった裏ネタも面白かったです。それにしてもますますノスタルジア計画の真の姿は見えてこないですね。本編での今後の展開も楽しみです。
読了日:04月10日 著者:竹町
7月のダークライド (ハーパーBOOKS)7月のダークライド (ハーパーBOOKS)感想
読書会前にと【再読】。ハードリーの視点のみで描かれるため、ハードリーが知り得ない事は描かれないので、その辺りは物足りないと思うのかどうかで好みが分かれそうですね。子供たちを救う事にどうして固着するのか。どうしてエレノアやフェリスの言葉を聞き入れないのか。それは時折浮かぶ母親との思い出から読み取れるような気もします。そして再読でもエレノアとの電話の場面では込み上げてくるものを抑えられなかったです。
読了日:04月04日 著者:ルー バーニー
凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)凜として弓を引く 初陣篇 (講談社文庫)感想
シリーズ三作目。進路について悩み、人間関係に悩み、そして弓に悩む。うーん、まさにアオハル(笑)。楓の揺れる心情は、人の顔色をうかがってしまったり、一歩引いて見てしまったりと、その生真面目さが良く表れているんじゃないでしょうか。そんな中で弓道を通じ、確実に成長していく様子が清々しいですね。ところで学園祭で乙矢が見せた怒りは楓への気持ちが本気みたいのようでウフフって感じ(笑)。でもそんな乙矢を怖く感じる楓の様子も含め、その昔に読んだ丘ミキを思い出したりもしました(笑)。なにはともあれ続きが楽しみです。
読了日:04月01日 著者:碧野 圭

読書メーター

 

 

4月は10冊。

 

どれも良かったなぁ。

 

その中で1冊を挙げるとなると、うーん、なんだろ。

 

『7月のダークライド』は再読なので外すと、『破果』が最も印象に残ったかな。

 

最後に読んだ『ロング・プレイス、ロング・タイム』も、暗めの作品を続けて読んだ後だけに読後感の良さが印象的でした。

 

 

さて、5月。

 

GWの後半戦に入りますが、遊び歩いてあまり読めない予感。

 

でも、積読本をメインに読んでいきますよー。